2014_08
08
(Fri)11:26

未知なる世界を理解するのは難しい

日本のファンタジー系創作物、小説や漫画やアニメやゲームで、ヨーロッパ風世界観、特に中世を模した設定のものが多くあるけど、雰囲気は借りていても、そこに出てくるヒエラルキーはアジア的だな、というのはよく思ってました。
よくある設定は、絶対的な権力を持つ皇帝の下に諸侯や騎士がいるという完全なピラミッド構造。
創作をするにあたっては、スッキリしていて書きやすい社会構造だろうけど、それはヨーロッパではなく、中国的。
ヨーロッパ中世はもっとぐっちゃぐちゃで、どこのどなたが一番エライのかよくわからない構造なんですよ。
各国の王家の血筋もぐっちゃぐちゃだし。
一応、ローマ教皇が頂点のピラミッド構造なんだろうけど。

騎士も、主人に終生の忠誠を誓う、みたいに思われてるかもしれないけど、結構適当で職場を転々とする騎士もいたようです。
あと、騎士、といっても騎士自身が一国の主だったりとか。
十字軍で知られる騎士団ですが、あれは修道騎士で、要するに戦う坊さんの集まり。
跡継ぎになれない次男以降の騎士が就職先として入ったケースが多いそうです。
その騎士団は、特定の君主に仕えてるわけではなく独立した存在で、騎士団領という独自の国を持ってます。
つまり、騎士団長は隣の○○国の国王と立場的には同じ。
何しろ坊さんですから、仕えてるのは神様であって、世俗の権力者じゃない。
そんな感じ。
早い時代から、強大な権力を持った支配者が君臨する絶対君主制を築いた中国を中心にしたアジア的歴史観では、なかなか理解しにくいです。

最近色々教えていただいている横浜市立大学の松井先生が、ブログで皇帝だの国王だの天皇だのの国、地域による意味合いの違いを解説されています。
興味のある方はこちら

まあ要するに、自分の常識と違う世界を理解するのって難しいな。
って話です。
逆に言えば、西洋人にアジア史観的ヒエラルキーは理解しにくいのかなあ?


なんてことを考えたのは、最近、PCに不慣れな方々に、とあるサービスの利用方法とかを説明する機会があって…というかそういう事が随時発生していて、相手にとって未知の物事をわかってもらうのって難しいなーと思ってるからです。
そーいや、私にとって未知…というより異次元界のモノゴトだった数学や物理は、いくら説明されても理解できなかったよな。
そういう生徒に教える先生も大変だね。
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