2014_03
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(Thu)16:03

クリミア問題からあれこれ考えてみたり

と言っても政治経済はさっぱりなので、そーゆー話じゃなく。

クリミアと言って私が連想するものは2つ。
まずはクリミアゴート語。
本流のゴート語が死語となった後もしばらく、クリミア半島という軽く隔絶した地で細々と生き残っていた古いゲルマン語一派。
それからヤルタ。
バローネさんが「どこだ?」と言ってたクリミアの都市ヤルタ。
バローネさんがどこぞの遺跡っぽいところに肘をついて黒海を眺めながらお話ししてたあのヤルタ。
バローネさんが…以下略
今般の世界情勢とは全く関係ありませんね。


少し前に、スターリンの恐怖政治時代のソ連が舞台の小説を読みました。

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なかなか心が痛くなるエピソードから話が始まるので、精神ダメージを受けやすい人は読み進むのが辛いかも。
この話でも描写される強制労働送りについては、いつぞや行ったエストニアで、現地の方から話を聞きました。

エストニアは現在でも、人口130万人くらいの小国で、ソ連時代もそんなもんだったんだろうと思うんですが、そのうち20万人が強制労働でシベリアなどに送られたそうです。
他のバルト三国、ラトビア、リトアニアも同様。

エストニアの首都タリンの中心部に近いところに、周囲の景観にそぐわない無愛想な高層住宅群が建っていたのだけど、それは、ソ連時代にロシアから大勢移住してきたロシア人労働者向けに建てられたものだということでした。
今でもそこにはロシア人が住んでいて、エストニアがソ連から独立して20年あまり経った今も、「ここはロシア」と考えてる人がいる、なることをエストニア人ガイドさんが言ってました。
バルト三国はロシア(ソ連)に併合されてた恨みが強そうなので、大なり小なりロシアには偏見がありそうですが、元ソ連だった国々には、そういう問題があるんですね。
つまり、ソ連時代に移住してきたロシア人も、たまたま住んでた地が独立しちゃったからって、今更ロシアに帰国できるあても無かったわけです。
だから今でも「ロシア系住民」としてその地にとどまってるんでしょう。
そんな人が人口の60%を占めるクリミア。
ロシア系住民にとっては、「やっと帰国できる」な感情があるのかも。
民族問題が絡むと厄介ですね。


さて、話はまたぐるっと戻って、クリミアゴート語。
記録されている単語や文法は少ないみたいだけど、印欧語族の古い形を残しているらしい。
そもそも印欧語族揺籃の地と目されるのが黒海周辺の地域だとかなんとかなのだけど、政治的に色々アレヤコレヤな土地柄なだけに、発掘調査も進んでないらしい。
ソ連崩壊後、「これで調査が進む!」と関係学問の研究者諸氏がぬか喜びしたらしいけど(本当か?)、世の中そううまくいってないのが現状のようです。
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