2011_12
27
(Tue)21:36

グライフスヴァルトに原発があったんだね

昨日の新聞に、北ドイツのグライフスヴァルト原発が廃炉になった云々という記事が載ってました。
そうなんだー
グライフスヴァルトに原発があったんだー。

グライフスヴァルトは、私がもっとも好きな画家、Caspar David Friedrich の生誕地です。
フリードリヒは、日本ではどちらかというとマニアな人しか知らないけど、ドイツロマン主義を代表する画家です。
ドイツロマン主義。
日本じゃ一般的にはほとんど知られてないよね。
日本人って印象派が好きだからね~
印象派なら毎年飽きもせず展覧会があるけどね~
でも西洋絵画は印象派だけじゃないんだけどね~
ちなみにゴッホは正確に言うと印象派じゃないんだけどね~

…と、ひとしきり愚痴ったところで話を戻そう…。

フリードリヒは風景画家だけれど単純に風景を描いてる画家じゃないんです。
彼の描く風景は、実際には存在しないものだったりするんです。
木や森や林、山岳風景を正確にスケッチしたものをモチーフに、再構成して描いた象徴的風景なんです。
しばしば十字架や修道院跡などのキリスト教的モチーフが現れるけれど、宗教画でもないんです。
自然に対する純粋な畏怖があるんです。
かといって、単なる自然崇拝でもないんです。
うまくいえないけど、なんちゅーか、とにかく好きなんです。

そんなフリードリヒさんの生誕地に原発があったんかー。
廃炉になったそうで、まあ、良かった。
跡地は太陽光だかなんだかの自然エネルギープラントになるらしいです。
何かダウンロードフリーみたいだったので貼り付けよう。

Dolmen-In-The-Snow.jpg
フリードリヒの作品世界を象徴する1枚だと勝手に思う絵。
英語でstillnessと表されるけど、音も動きも無く時だけが流れている感じ。
ここに描かれている木々は、他の作品にも繰り返し登場する、言ってみれば彼の持ってるキャラみたいなもん?
中央のドルメンは、バルト海沿岸地域に結構あるらしい。
考古学的には石器時代のものらしい。
バルト海沿岸は、ゲルマン、スラブ、バルト、フィン、そのほかアジア系など、複数の民俗が交錯した地域で、キリスト教化される以前の異教時代の痕跡が遺跡にも習俗にも数多く残っているらしい。
そんな地域で生まれ育った影響もあるのか、フリードリヒの絵は異教的だとよく言われるみたい。
「らしい」ばかりですんません-.-;

Man-and-Woman-Contemplating-the-Moon-c-1824.jpg
フリードリヒの絵、と初めて意識したのはこれだと思う。
高校時代に読んだブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』(超有名な作品ですね)のペーパーバックの表紙に使われていた。

Swans-in-the-reed-with-first-morning-red.jpg
この絵はクラシックレコードのジャケ絵に使われていたので、うっかりジャケ買いした思い出がある。
保存状態悪いっすね。
どうにかして欲しい。

The-life-stages.jpg
1979年に日本で開催されたフリードリヒ展のポスター絵になっていた絵だと思う。
多分。
あれ以降、日本でフリードリヒ展は開かれてないよね。

Meadows-near-Greifswald-c-1822.jpg
フリードリヒが生きていた時代のグライフスヴァルトの遠景。
現在はどうなっているんでしょう?
あの町並みの向こう側に多分バルト海があるんじゃーないかと。
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COMMENT 2

無記名  2012, 01. 07 (Sat) 23:53

興味深く面白く読みました

こんな風に紹介してくれるとフリードリヒにすごく興味そそられます。
地図でグライフスヴァルトの場所調べたくなりました。

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りんず  2012, 01. 08 (Sun) 12:08

Re: 興味深く面白く読みました

興味を持っていただけると嬉しいです~
なにせ、日本では超マイナーな画家なので;;
グライフスヴァルトは、北ドイツのバルト海に面した港町です。
原発は、正確にはここの近隣の村にあったみたいですが。

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