2011_06
14
(Tue)16:59

ゴート語です

110614_1558~01
例のゴート語のテキスト、先週無事到着しました。
アメリカから送ってきたはずなのに、送料無料。
Amazon偉い!

いかにも大学の教科書的な、なんの飾りっ気もない装丁です。
一応初心者用ですが、一般用ではないので導入もそこそこにガッツリハイレベルから始まってます。
昔、大学で勉強したOE(OLD ENGLISH=古英語)の教科書を彷彿とさせます。

ゴート語、現代文字表記に直したものはこんな感じ。
110614_1602~01
読めそうで読めない感じですが、案外わかるんですよ。

(1)の文ですが
・In=そのまま現代のinと同じ。
・dagam=dayです。発音は「ダガム」じゃなくて「ダハム」らしいです。gの音は、ドイツ語のchみたいな感じだったと考えられてるみたい。
・Herodisと、次の得体の知れない文字で始まる単語で、ヘロデ王です。
英語だとKing Herodになりそうですが、どうやら形容詞っぽい単語は名詞のあとに来てたみたい。
フランス語みたい?
フランス語、よく知らんけど。
pが上に突き抜けたみたいな文字は、thの発音です。
・qemun=came
字面じゃわからないけど、発音すると「ケームン」になるので、cameっぽい感じがするでしょ?
c にカ行の発音は、当時無かったようで、qが使われてます。
・次の3単語は、「ヨゼフとマリア」です。
jah=andです。
・最後の2単語は、in Bethlehemです。

そういうわけでこの文は
「ヘロデ王の時代にヨゼフとマリアがベツレヘムにやってきましたとさ」
という意味になるわけです。
一見全然わからなそうで、意外とわかるかもしれない、と思えちゃうところが面白いです。
まあ、実際はそう簡単なもんじゃないですが。

お気づきの通り、文章は聖書のものです。
野蛮な異教徒をキリスト教化して救済してあげようと、当時の宣教師が気合いで聖書を現地語に訳したものです。
ゲルマンやスラブの最古の文献のほとんどが、そういう聖書なんですね。
聖職者的にはとても高い志で頑張ったんでしょうが、お陰でゲルマンやスラブ古来の神話・宗教はほぼ根絶やしにされてしまいました。
現代の民俗学的にはなかなかの大損害です。
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COMMENT 1

-  2011, 06. 15 (Wed) 08:51

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